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日本人は頭で考え過ぎてしまうところがある。
これは今日、とある用事でとある場所に出掛けた際、
とあるおじさんに聞いた話。
外国に行ったことがあるらしい。
30万円だけ持って1年間ドイツへ。
バイトをしながら暮らしていたんだって。
その時は若かったから、なんでもできる気がした。
お金がなくても時間があった、そして夢があった。
それからおじさんはドイツからヨーロッパを一周して
色々あってパリから日本に帰ってきましたとさ。
こうやってまとめるとありふれたごく普通の事かも知らないけど、違うんだよ。
この中におじさんの青春が詰まっていて、僕の想像以上の、いや僕の想像を遥かに超える冒険やロマン、人生が詰まってるんだろうなって瞳を見ていて思った。だっておじさんその話をしてる時瞳がキラキラ輝いていたんだもの。
『人生は要約できない』
何かの本に書いてあった。
人間は生まれて、死ぬ。
のではなくて、
生まれて、色々あって、死ぬ。
この『色々』の部分が重要で
卒業とか入社とか結婚だとか出産だとか葬式だとか
そういった大きなイベント毎は実は対して重要じゃないんだ。近所を散歩をしたとか、コンビニの店員が嫌な感じだったとか、そんな時に限ってお会計が777円だったとか。
そういうどうでもない、ありふれた日常が本当は一番大切なのだ。死ぬ時に思い出すのは大抵そういった名前のない日常なのだ。
日本人は頭で考え過ぎてしまうところがあるから
まずはやってみる。行ってみる。
そこから考えてみるのも悪くない。
君も若いんだから、時間があるなら
今すぐにでも行ってきた方がいい。
そう諭してくれた
おじさんの瞳は優しくて何か寂しそうだった。
また会えるかな、会えるよね。
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